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くらし、しごと、子育てがひとつにつながる農村から笑顔と希望を届けたい

くらし、しごと、子育てがひとつにつながる農村から笑顔と希望を届けたい メイン写真

新潟県十日町市に「限界集落」を「希望」に変えた集落があります。スノーデイズファーム株式会社の代表・佐藤可奈子さんはそこで、仲間とともに豪雪農業がうむ生き方や文化を形にし、その価値を未来につなげようと奮闘しています。一児の母でもある佐藤さんに農業や地域への想い、今後の目標をお聞きしました。

大学時代、国際NGOの一員として各地で人道支援活動に参加していた佐藤可奈子さん。2004年、新潟県中越地震後にボランティアとして十日町市の池谷(いけたに)集落に入ります。
「池谷集落の人口は当時6軒13人の限界集落。でも、希望の集落へ変えようと意欲にあふれていました。地に足をつけて、真っ直ぐ信じるものを持って生きている人たちを目の当たりにして、こういう大人になりたかったんだと気付きました」。佐藤さんにとって、彼らとの出会いは人生の大きな転機になりました。

佐藤さんは2011年に池谷集落へ移住し、本格的に農業を始めます。「失敗の連続でしたが、師匠の曽根藤一郎さんは『大丈夫、大丈夫。失敗は次へ進む階段だ』と励ましてくれました。教えるというより一緒に伴走してくれる師匠なんです」。
数年後、佐藤さんは結婚し、娘さんを授かります。

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農業を楽しむためのものづくりにも取り組んでいます。写真は子ども用の鍬(くわ)。安全に使えるように工夫されています。

「妊娠・出産を経験し、農業もものづくりも一人では持続できないと気付き、地域の仲間とチームで取り組むようになりました」。そこで産まれた商品のひとつが「干し芋」。「お茶飲み文化」は、冬、雪に閉ざされる雪国の大切なコミュニケーション。その手土産になればと、栽培から加工、販売まで取り組んでいます。他にも農作業に参加したい子どもたちのために鍬や野良着も商品化しました。
「ずっと師匠の後を追いかけてきましたが、子どもにとって私は追いかける存在。子育ても農業も自分のことだけでなく、腰を据えて人を育てよう、そういう場を作ろうと思うようになりました」。将来、多世代の笑顔があふれる加工所を里山に作るのが佐藤さんの目標。訪問できることを楽しみにしています。

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佐藤さんたちが育てているさつまいもの干し芋。地域の「お茶飲み文化」を次の世代に伝えようと生まれた商品です。

最上川はそろそろ冬仕度。こたつ舟で芋煮を食べながら中鉢さんや横井さんの歌と語りを聴く「癒しのひととき」を体験しに出かけてみませんか?

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曽根藤一郎さんは農業の師匠であると同時に、人生の師匠でもあるそうです。

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佐藤さんと仲間が、2018年に立ち上げたスノーデイズファームが発行するフリーペーパー「ゆきのひノート」。

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干し芋になる前のさつまいも。品種は「べにはるか」です。

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モチ米で作った一口サイズの「こども餅」。パッケージは十日町の自然を描いたこだわりのデザインです。

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地元で採れる野菜をデザインしたオリジナルの手ぬぐいも人気商品です。

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小学校でさつまいも作りを教えている佐藤さん。

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子どもたちが指導へのお礼にと作ってくれた「感謝の会」の料理。

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子ども用の「NORAGI(のらぎ)」。オリジナルデザインの布地で作成しています。

スノーデイズファーム株式会社

新潟県十日町市小泉167-1

070-4468-9111

https://snowdays.jp/snowdaysfarm