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ふるさとの風景や暮らしを彩る美しい森の魅力を伝えたい

ふるさとの風景や暮らしを彩る美しい森の魅力を伝えたい メイン写真

国土の約7割を森林が占める日本は世界有数の森林国です。
私たち日本人は古来から多くの恩恵を受けてきましたが、海外からの安価な木材の普及や技術者の高齢化など様々な影響で荒廃する山が少なくありません。豊かな森を未来に残そうと林業の世界で頑張る秋田県の「林業女子」を取材しました。

「おはようございます!」笑顔で出迎えてくれたのは、本荘由利森林組合造林課に所属する京野祥歩あきほさん。林業ということでアクティブなスポーツマンタイプの方をイメージしていましたが、目の前に現れた京野さんは小柄で、優しい雰囲気の女性でした。
「先導しますね」と車に乗り込み、鳥海山麓の現場へ向かう京野さん。凸凹道は次第にアップダウンもキツくなりますが、車は颯爽と進んでいきます。そのハンドルさばきに驚いていると「就職前はペーパードライバー。脱輪して先輩に引き上げてもらったこともあったんですよ(笑)」とのこと。2年半の格闘ぶりが垣間見えました。

この日の作業は伐採した木材を運び出す道の測量です。泥濘ぬかるむ現場でも京野さんは機材を持ってキビキビと動きます。他にも植林や下刈、枝打ち、間伐など林業の仕事はハードな作業がたくさんあります。京野さんはなぜこの仕事を選んだのでしょうか。
「泥まみれ、汗まみれで動くことが好きということもありますが、大学で出会った授業がきっかけです。森林の生態やしくみなどに触れ、その魅力に引き込まれました」。その後、本格的に森林学を専攻し平成29年に林業への道を選択します。

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寒さも、ぬかるみもものともせず測量に集中!

「それまで現場で働く女性がいなかったので、受け入れる先輩方は大変だったと思います。実際に仕事をして感じるのは、山が地域の風景そのものだということ。木材は暮らしの中に生かされ、温もりや癒しも提供してくれます。林業を通して、その魅力を多くの人に伝えられるようになることが目標です」。今年春には後輩の女性が入社します。京野さんが切り開いた道はさらに遠くまで続いていくことでしょう。

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「山での作業はきついこともありますが、山に入るとしみじみいいところだなあと癒されます」と秋田スギの森に囲まれ話す京野さん。

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ヘルメットに紅白のポール、腰にはナタやノコギリ、クマ鈴、殺虫剤などの7つ道具がいつものスタイル!

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本荘由利森林組合では毎年、落葉除去のボランティアに取り組んでいます。手前で作業するのが京野さん。

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まるで絵画のように美しい、由利本荘市のシンボル「鳥海山」。

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この4輪駆動の軽自動車が相棒。

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木の直径を測っています。太さによって、建築材にするか、チップにして燃料にするかを決めます。

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冬の必需品。先輩から受け継いだ「カンジキ」です。

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腰の「クマ鈴」やアブ・蜂用の強力殺虫剤は欠かせません。

本荘由利森林組合

秋田県由利本荘市水林381

0184-24-4141

http://www.honmori.com